お仕事に関するQ&A
船・設備について
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どんな航路を走っていますか?船によって違います。月ごとに航路が変わる場合もあります。
例えば、
名古屋~瀬戸内~九州~三河~名古屋 : 4日間航路
名古屋~東北~北海道~東北~名古屋 : 4日間航路
関東~瀬戸内~九州~瀬戸内~関東 : 4日間航路 -
揺れますか?船なので荒天時には揺れますが、大型の3隻には揺れ止め装置があるので横揺れはほとんどありません。
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部屋は個室ですか?もちろん全員個室です。
船長と機関長は公室と寝室が分かれています。 -
部屋の設備は?机、ベッド、ソファ、洗面台、テレビ、冷蔵庫、DVDプレーヤーなど。
船によっては全室にシャワーとトイレがついています。 -
船内にはどんな設備がありますか?乗組員室、客室、事務室、食堂、娯楽室、浴室、洗濯室、乾燥室、喫煙室など。
どの船も最上2層が居住区なので全て広い面積をとってあります。 -
女性用の設備はありますか?社船には女性専用のトイレ、風呂、洗濯室、乾燥室などがあります。
仕事・船内生活について
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乗組員の人数や構成は?定員は11~12名です。
船長、機関長、航海士(3名)、機関士(2名)、甲板部員(3~4名)、司厨要員。
全部で約65人、平均年齢は36歳、約半数が35歳以下です。 -
毎日の運航状況は?航路にもよりますが、基本的に朝入港、昼間に荷役をして夕方出航するパターンです。
1日に1~2港に寄港しますが、3港に寄港する忙しい日もあります。岸壁で1泊することはほとんどありません。 -
停泊中はどんな仕事をするのですか?入出港作業は司厨要員以外の全員が配置に付きます。
荷役中、甲板部は航海当直と同様に4時間ずつ3交代で荷役当直をします。機関部は燃料油の補給や整備作業などを行います。 -
乗組員が車の荷役をするのですか?車の積み降ろしは専門の陸上作業員が行います。乗組員は荷役状況の監視やバラスト調整(船体姿勢の維持)などを担当します。
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停泊は何時間ぐらいですか? 上陸できますか?短い場合は1時間程度で出港する場合もありますが、朝から夕方まで停泊している港もあります。
当直以外、特に仕事がなければ自由に上陸できます。上陸用の自転車も積んでいます。 -
女性乗組員はいますか?平成14(2002)年から乗船しています。設備の都合上、各船2名の合計6名までとしています。
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食事は誰が作りますか?船舶料理士免許を持った司厨要員が乗っていて、栄養バランスを考えた料理を作ります。食費は無料です。
労働条件について
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海員組合に加入していますか?当社は船主団体「全内航」に加盟しているので、乗組員は全て全日本海員組合に加入しています。
給与や休暇などの労働条件は、労働協約に詳細に明記されています。 -
休暇はどうなっていますか?陸上休暇は年3~4回。原則として約65~90日乗船、25~30日陸上休暇です。
これ以外に乗船中、5月連休・盆・正月の運休時(自動車工場の休業期間)を利用して数日の船内休日があります。 -
どこの港で交代しますか?ほとんどの場合はホームポートの名古屋で交代します。
交代者の居住地や配船スケジュールの関係で、仙台や横浜、九州(新門司)などで交代する場合もあります。 -
好きな時に休暇が取れますか?会社で組んだ長期の配乗計画に基づいて乗下船を指示しますので、各自の希望通りにはなりません。
ただし事前に申請があれば、可能な限り希望日が休暇になるよう調整しています。 -
休暇中はどこへ行っても構いませんか?もちろん休暇ですから自由に過ごして下さい。海外旅行などで長期間連絡が取れなくなる場合には事前の連絡をお願いしています。
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休暇で乗下船する時の旅費は支給してくれますか?自宅から船までの規定旅費全額と日当(2,500~2,700円)を支給します。下船時も同様です。
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乗船中の給与は船で受け取れますか?乗下船の旅費は船で現金精算していますが、給与は全額銀行振込となります。振込先は3口座まで対応しています。
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入社後はどこに住めばいいのですか?当社では居住場所の指定はありません。自宅のままで結構です。
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社宅や社員寮などはありますか?陸上勤務者には社宅を用意していますが、海上勤務者にはありません。
採用条件について
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上級免状の筆記合格は必要ですか?入社後はなかなか勉強ができません。在学中に最低3級、できればそれ以上の筆記試験に合格するよう努力して下さい。
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会社が求める人物像は?学歴や在学中の成績よりも、以下3 点を重視します。
① 協調性 : 周囲と笑顔で会話ができる、皆と仲良く仕事ができる
② 積極性 : 何事にも全力で取組む、逃げない
③ 向上心 : 貪欲に知識や技術を習得する、常に上を目指す -
在学中にしておいた方がいいことは?まず3級以上の筆記試験に合格して下さい。
練習船では、機器の名称や船の専門用語をできる限り覚えて下さい。入社後に必ず役に立ちます。
いろいろな人(特に年上)と積極的に会話をして下さい。そして友達をたくさん作って下さい。
入社後の要件・待遇について
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新規乗船時の職務は何ですか?当社では大学卒でも部員からスタートします。部員の仕事を理解していないと職員になっても部下を指揮できません。
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新規乗船時に持って行く物は?安全靴、作業服(夏・冬用、ツナギ服)、ヤッケなどは会社から支給します。それ以外は練習船と同様で結構です。
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パソコンができないと困りますか?社内の書類は全てパソコンで作成します。職員は担当の書類も多いので、ExcelやWordなどが普通に使えないと仕事が進みません。入社後できる限り早くパソコンを購入して練習して下さい。
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英語力は必要ですか?船内の表示や図面は英語表記なので最低限の英語力が必要です。航海中も外国船からVHFで呼ばれることもあるので、若い人達にはまず航海英語の勉強を勧めています。
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職員になるための要件は?登用までの期間については社内基準がありますが、船長と主任者(一航士・機関長)の推薦や乗組員の評価により職員(三航士・三機士)に登用します。
特に三航士への昇格には海技大学校の操船シミュレータで能力をチェックします。横並びはありません。 -
学歴により給与や昇進時期の差がありますか?労働協約により学歴に応じて入社時の給与が決まっています。このためスタート時点では差がありますが、職員登用後、二航士・二機士への昇格からは学歴・男女の別なく実力次第になります。
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人材育成とは具体的にどんなことですか?当社では積極的に新卒を採用して社内で育成し、「船乗り」ではなく「海技士」として大きく成長させることが基本方針です。
乗船前研修、フォローアップ研修、社外研修(海大、造船所、メーカー)、各種講習会、通信教育など、あらゆる分野の知識や技術の習得を支援します。 -
陸上勤務の可能性は?職員昇進後、役職によって名古屋営業所で陸上勤務する場合もあります。海務・工務担当として2~3年程度。